会社設立登記に必要な代表者印(会社実印)の作り方を知りたいという方に向けて、神奈川県の行政書士が記事を書きました。
普段、弊所へ会社設立のご依頼いただいているお客様にご案内させていただいている内容をわかりやすく記事にまとめましたので、一読いただければ、会社設立時に必要な代表者印(会社実印)の作り方がご理解いただけます。
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会社設立登記に必要な代表者印(会社実印)とは?
代表者印(会社実印)とは、会社法人の実印としての役割を果たす印鑑のことです。
主に契約など、会社法人の意思決定の際に必要となります。
会社設立時には必ず法務局へ印鑑の届出を行い、代表者印(会社実印)として正式に登録されます。
また、一般的には以下のように呼ばれることがあります。
- 代表者印
- 会社実印
- 丸印
なお、代表者印(会社実印)は銀行に届け出る「銀行印」や認印の役目を果たす「角印」とは異なります。
代表者印(会社実印)の作り方
ここからは、代表者印(会社実印)の作り方を各項目ごとに解説します。
なお、本記事のタイトルは「会社設立登記に必要な・・・」とありますが、代表者印(会社実印)を変更する場合でも同じです。
代表者印(会社実印)を法務局に登録するには細かなルールがありますので、少し長いですがすべてチェックしてみてください。
印面の形状
印面の形状は特に決まったルールがありません。
つまり、円形や四角形など、お好きな形状で作成が可能です。
ただ、一般的には円形で作成することが多いため、例にならうことをおすすめします。(代表者印ではないのではないか?と無用な誤解を生ませないため。)
印面のサイズ
印面のサイズは、円形であれば、直径1cmより大きく直径3cm以内でなければいけないというルールがあります。(商業登記規則 第9条3項)
この範囲に入っていれば、サイズは自由に決めることができます。
一般的には、直径16.5mm以上24mm以下で作成することが多いです。
その中でも圧倒的多数で定番なのは「直径18mm」です。
印鑑ケース等はある程度の規格があるため、特にこだわりがなければ「直径18mm」で作成することをおすすめします。
印面の刻印内容
印面の刻印内容に規定はありません。
ただ、一般的には二重の円で外側に会社名、内側に代表者の役職が入ります。
- 外側の円:円周に沿って「株式会社〇〇」
- 内側の円:縦数行で、「代表取締役印」等
なお、代表者の個人名は基本的にいれません。
印面の書体
印面の書体についても特に決まりはありませんが、実印という性質上偽造されにくく、多少は読むことができる書体をおすすめします。
一般的には、以下3つの書体で作成される方が多いです。
- 印相体(いんそうたい):読みにくく、偽造に強い
- 篆書体(てんしょたい):バランスが良い
- 古印体(こいんたい):読みやすいため、偽造に弱い
弊所のおすすめは、読みやすさと偽造されにくさのバランスがとれた「篆書体」を断然おすすめします。
印鑑の素材(印材)
続いて、素材(印材)についてです。
素材(印材)もとくに明確な指定はないのですが、「印鑑は、照合に適するものでなければならない。」というルール(商業登記規則 第9条4項)があるため、経年劣化で変化してしまうゴム製などは適していません。
よって、頑丈で耐久性のある素材で作成してください。
弊所のおすすめは以下2つです。
- 黒水牛
- チタン
どちらも、耐久性にはすぐれていますが、黒水牛の方が安く、チタンの方が重厚でより耐久性があります。
印鑑本体の形状
印鑑本体の形状についても、特に決まりはありません。
以下2つからお好きな形状をお選びください。
- 天丸タイプ(くびれのあるタイプ)
- 寸胴タイプ(円柱)
天丸タイプの方が高価で高級感があるため、会社の実印として最適かと思います。
弊所のおすすめは、「天丸タイプ」です。
複数代表の場合の代表者印(会社実印)はどうすれば良い?
一般的には代表者は1人のケースが多いですが、場合によっては2人以上いる場合があります。
その場合、1つの印鑑を複数の代表者がそれぞれ実印登録することはできません。
よって、次のいずれかの方法で印鑑登録を行います。
- 1人の代表者のみ実印登録し、その代表者が印鑑を管理する。
- 各別々の印鑑を用意し、各代表者がそれぞれ実印登録する。
会社設立の場合でも、最低1人の代表者が実印登録をしていれば問題ありません。
まとめ:会社設立登記に必要な代表者印(会社実印)の作り方
弊所のおすすめをまとめると以下の通り。
- 印面の形状:円形
- 印面のサイズ:18mm
- 印面の刻印内容:外側の円「株式会社〇〇」・内側の円「代表取締役印」等
- 印面の書体:篆書体(てんしょたい)
- 印鑑の素材(印材):黒水牛 or チタン
- 印鑑本体の形状:天丸タイプ
印鑑の購入先として、実店舗のあるはんこ屋さんで作成しても良いですし、ネットショップで作成しても良いかと思います。
個人的には、時間に余裕があるのならば、より手軽に作成できるネットショップがおすすめです。
普段弊所がご紹介するのは、価格と質のバランスがとれた「はんこdeハンコ」というネットショップです。
弊所も職印作成時に色々なはんこ屋さんを調べましたが、スタッフの対応の良さや10年の保証がある点に惹かれ、ここで作成することを決めました。結果、質の良いはんこを作成することができました。
なお、リンク先で代表者印(会社実印)の作り方についても細かく解説がありますので是非ご覧ください。
以上、会社設立登記に必要な代表者印(会社実印)の作り方をわかりやすく解説しました。
なお、印鑑の作成には時間がかかることも予想されますので、会社設立を決めましたら本記事を参考にして真っ先に作成にとりかかってください。