「SDGs(エス・ディー・ジーズ)って何?」って子どもにいきなり聞かれて説明に困っていませんか?
確かに、大人でも「SDGs」って何となくしか理解していない人も多いのではないでしょうか。
しかも、これを子どもにわかりやすく説明するのって超難しいですよね。
そこで、幼稚園児でも理解できるように難しいSDGsの概念を「子ども翻訳」してみました。
できるだけ、わかりやすい言葉に言い換えていますので、子どもでもニュアンスは伝わるはずです。
「SDGs」について、漠然としか分かっていないけど、子どもに説明を迫られて困っているママさん、パパさんは特に必見です。
どうぞ、ご覧ください。
SDGs(エスディージーズ)とは?
まず、SDGs(エス・ディー・ジーズ)とはなにか?
これ、大人でも説明が難しいですよね。
SDGsとは、2016から2030年までに世界中のすべての国や人が協力して達成すべき「目標」です。
具体的には、「誰一人取り残さない」をスローガンに、全人類の生活を豊かにする、世界共通の目標です。
この目標は、どの国も守らなければなりません。
なお、各項目は大きくわけて「17の目標」、細かく分けると「169のターゲット」があります。
子どもにわかりやすく説明するなら、「世界中のみんなが協力しなければいけない、17個のゴール」と言えば良いのではないでしょうか。
また、各項目について聞かれたら「17の目標」をざっくり説明できれば良いのではないでしょうか。
SDGsの17の目標を幼稚園児や子ども向けにわかりやすく翻訳
ここからは、SDGsの「17の目標」を幼稚園児でもわかるように「子ども翻訳」します。
流れとしては、各目標の「説明文(原文)」とその下に「子ども翻訳」を掲載。
そして、パパさんやママさんが子どもに説明するときのヒントとなる「文章」を付け加えていますので、子どもの年齢に合わせて、適宜ご参考ください。
それでは1つずつ見ていきましょう。
目標1:貧困をなくそう
- 原文:あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる。
- 子ども翻訳:お金がなくて困っている人をなくす。
生きていくにはお金が必要です。
例えば、ご飯を食べたり、幼稚園に行ったり、お友達と遊んだり。
すべて、お金が必要です。
世界中のみんなが楽しく暮らせるように、お金がなくて困っている人をなくしましょう。
目標2:飢餓をゼロに
- 原文:飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
- 子ども翻訳:お腹が空いてる人を助ける。おいしい野菜やお肉をたくさん作れるようにする。
人はご飯を食べないと生きていけません。
それなのに、ご飯がなくて、いつもお腹が空いている人が世界中にたくさんいます。
だから、お腹が空いている人を助けましょう。
そのためには、おいしい野菜やお肉をたくさん作れるようにしましょう。
目標3:すべての人に健康と福祉を
- 原文:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
- 子ども翻訳:みんなが元気に暮らせるようにする。
みんなが、カゼや病気をしないで元気で暮らすことはとても大切です。
それには、みんなが病院に行ったり、お薬をもらったりできるようにしましょう。
目標4:質の高い教育をみんなに
- 原文:すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
- 子ども翻訳:みんなが、たくさんお勉強できるようにする。
お勉強はとても大切なことです。
でも、勉強をしたくてもできない人が世界中にたくさんいます。
なぜなら、幼稚園や学校、先生が少ないからです。
だから、みんながたくさん勉強できるようにするため、幼稚園や学校を増やしましょう。
また、先生も増やしましょう。
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- 原文:ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う。
- 子ども翻訳:男の子と女の子はみんな同じ。
男の子が赤いスカートを履いていても、女の子が青いズボンを履いていても、それは変なことではありません。
男の子と女の子はみんな同じなのです。
目標6:安全な水とトイレを世界中に
- 原文:すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
- 子ども翻訳:きれいな水とトイレをたくさんつくる。
きれいな水がないと人は元気に生きられません。
世界中には、汚い水で暮らしている人がたくさんいます。
ウンチやオシッコが流れる川で、体を洗ったり、水を飲んだりしています。
病気になってしまいます。
だから、トイレをたくさんつくりましょう。
そして、きれいな水を増やしましょう。
目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 原文:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。
- 子ども翻訳:みんながいつでも電気やガスを使えるようにする。
みんな、暖かいお家で暮らしたいと思います。
そのためには、電気やガスが必要です。
でも、電気やガスはお金がかかります。
だから、代わりに「木」を燃やして生活している人がたくさんいます。
でも、木をたくさん燃やすと、木がなくなってしまいます。
そのためにみんなが、電気やガスを安く使えるようにしましょう。
目標8:働きがいも経済成長も
- 原文:包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
- 子ども翻訳:大人が楽しく働ける会社をつくる。
大人は働かなければいけません。
だから、大人が楽しく働ける会社をたくさんつくりましょう。
そうすると、大人は嬉しいです。
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
- 原文:強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
- 子ども翻訳:生活に必要なものをみんなが使えるようにする。
道や電車や電話は、生きていくのに必要なものです。
だから、みんなが使えるように増やしましょう。
目標10:人や国の不平等をなくそう
- 原文:国内及び各国家間の不平等を是正する。
- 子ども翻訳:一人だけズルいことをしてはいけません。
人はみんな同じです。
だから、一人だけズルいことをしてはいけません。
とても悲しい気持ちになる人をなくしましょう。
そして、みんな仲良く暮らしましょう。
目標11:住み続けられるまちづくりを
- 原文:包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
- 子ども翻訳:みんなが住みやすいまちをつくる。
みんなが住みやすいまちをつくりましょう。
そのためには、お家や公園、お店をつくりましょう。
公園がたくさんあると、楽しく遊ぶことができます。
目標12:つくる責任つかう責任
- 原文:持続可能な消費生産形態を確保する。
- 子ども翻訳:本当に必要な分だけ、物をつくる。
物をたくさんつくり過ぎることは良くないことです。
つくり過ぎた物は捨てるしかありません。
そうすると、ゴミが増えてしまいます。
だから、本当に必要な分だけ、物をつくりましょう。
目標13:気候変動に具体的な対策を
- 原文:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
- 子ども翻訳:地球を元気にする。
地球は少し病気です。
お熱があります。
だから、地球の病気を治して元気にしましょう。
目標14:海の豊かさを守ろう
- 原文:持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
- 子ども翻訳:海をきれいにする。
海が汚いと魚がいなくなってしまいます。
だから、海をきれいにしましょう。
目標15:陸の豊かさも守ろう
- 原文:陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
- 子ども翻訳:森の健康を守る。たくさんの動物を大切にする。
木がなくなってしまうと、森や山はとても悲しいです。
だから、木を大切にしましょう。
森の健康を守りましょう。
そして、動物がしなないように大切にしましょう。
目標16:平和と公正をすべての人に
- 原文:持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
- 子ども翻訳:世界が平和に、みんながケンカを話し合いで終わりにする。
みんなが仲良く暮らしてほしいです。
でも、ケンカをしてしまうときもあるかもしれません。
その時は、ぶったり蹴ったりしないで、お話し合いで終わりにしましょう。
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
- 原文:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
- 子ども翻訳:みんながこのゴールを達成するように協力する。
お父さんもお母さんも先生たちも、みんながこのゴールを達成するように協力しよう。
だれ一人仲間はずれにしてはいけません。
みんなで仲良くやりましょう。
SDGsを子ども向けにわかりやすく説明:まとめ
本記事では、大人でも理解しづらいSDGsの「17の目標」について、子どもでもわかる言葉で説明しました。
今後、テレビやニュースで取り上げられる機会が増えることは間違いありません。
そのため、子どもから「これなに?」と聞かれたら、さっと説明できるように準備しておくといいですね。
なお、SDGsに関しては、子ども向けの本も出ていますので、気になる方はチェックしてみてください。